2016年02月11日

受験が終わって

本年度の受験が終わりました。中学受験では結果よりもプロセスが大事だと、しみじみ思います。1年前は基本問題すら怪しかった子供たちが、受験直前には高校受験生顔負けに、自分で計画をたてて入試問題に挑むくらいまで成長します。小学6年生の頃の価値観のまま高校生になるわけではないので、途中で進路を変更したり、高校を受験し直す生徒もいます。中学受験で何かが決まるわけでもないですが、中学受験で培った計画性や自主性は、かけがえのないものになるでしょう。幼すぎてうまく勉強できなかった場合でも、親御さんに頼って遊び半分でいるだけでは結果が出ないということを、中学入学前に学べるのは、これから本格的な勉強をはじめるうえで、とても大きいと思います。さて、兼学塾では新小6の勉強が始まっていますが、1年間で、受験に立ち向かえる力をつけていかなければと、いまから緊張します。




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2015年12月25日

いよいよ冬休み

いよいよ冬休みです。直前期に、よく感じることをまとめてみました。

直前期に、やらない方がいい勉強法
・新しく家庭教師や塾を追加する
小学生の場合、新しい環境で何かを始めることは、負担になってしまうこともあります。特に、小学校を休ませてまで家庭教師をつけたりするのは、結果が悪かった場合、大きな精神的ダメージを残すことにもなりかねません。
・過去問ばかりを解く
過去問ばかりを解いていると、体系的に知識を整理できず、基礎の抜けができてしまうことがあります。また、学校ごとに出題傾向はありますが、毎年、少しずつ変わっていきます。どのような問題にも対応できるように、一般的なテキストの見直しにも時間を割いてください。

難関中学を目指す場合中堅校を目指す場合
一見、難しそうな問題セットでも、実際には、国語の読解、算数の基本問題、理科・社会の知識問題などで合格点に達します。過去問演習などが半分、基礎的な学習が半分、くらいのバランスで勉強するのがいいと思い
最後まで、試行錯誤して解答を導く力を伸ばしていくことが重要です。過去問や応用問題の演習に力点をおいてください。また、難関中学を目指す場合、苦手な分野を放置すると危ないので、必ず弱点の見直しをしてください。

ます。間違い直しや苦手な問題の克服などにも過剰にこだわらず、今、できていることを確実にアウトプットできるように練習してください。

成績不振で低迷している場合
国語の読解、算数の計算、比や割合の基礎などを、最後までコツコツこなすのがいいと思います。併願校を適切に選べば、それだけでも合格します。また、公立中に進学する方が、客観的に見ても望ましい場合もあります。第一志望に不合格だった場合、どうするのかをしっかり話し合ったうえで、安心して入試に立ち向かえるように、雰囲気作りをなさってください。
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2015年10月29日

過去問演習でつかむこと

中学受験では、学校によって、問題の難易度だけではなく、根本的に出題範囲が異なります。難関中学でも、小学校の履修範囲で解ける問題を出題することがあります。一方、高校理科からテーマをとって初見の問題を思考させる中学や、中学理科から大半の問題を出題する中学もあります。塾の分析だけをうのみにせず、おうちの方が問題の内容を確かめ、今後の学習内容を調整すると、直前期をうまく使えます。もし、よく分からない場合は、塾の担当講師に過去問を見てもらうといいと思います。

分類の目安
・小学校の履修範囲で解ける問題がほとんどである。
・中2までの知識が必要である。
・二次式や高校理科など、中3以降の範囲も出題されている。

その他
・算数で、文字式や方程式を使う方が有利な問題が出題されているか。
・文学史や中学レベルの国文法など、特殊な国語の知識問題が出題されているか。
・世界地理、公民の経済分野など、小学校で習わない社会のテーマが出題されているか。
posted by 算数・理科の兼学塾 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去問演習

2015年07月06日

夏は相似を

夏期講習では各科目の総復習をしますが、算数の相似な図形、面積比、縮尺などでつまずいたら、必ず復習をしてください。中学受験では、平行四辺形や直角三角形で、相似な図形を考えさせる問題が頻出です。また、それだけではなく、速さの文章題や理科のグラフ問題でも、相似を利用して解きます。相似が得意になると、様々な問題が解けるようになります。

小学生の場合、一見、難しい問題をスラスラ解いているように見えても、「実は、実際の長さと比の違いが分かっていなかった」など、本質的な考え違いをしていることがあります。小5の頃は、表面的な理解にとどまっていたことでも、小6であれば、理解が進みます。

相似に限らず、旅人算など重要事項は、過去問を解き始めるまでに終わらせるほうが望ましいです。お盆や夏休みの終わり頃は予定を詰め込みすぎず、夏期講習で不十分だった問題を解く時間に充てると、秋以降、スムーズに過去問演習ができます。

posted by 算数・理科の兼学塾 at 19:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 図形の勉強法

2015年06月13日

夏期講習が始まる前に

夏期講習が始まるまでに、苦手な単元をできるだけ復習することが必要です。夏期講習では、膨大な範囲を猛スピードで総復習します。1問1問にかけられる時間は少ないため、今までできなかったことが、夏期講習でできるようになる可能性は低いです。「これだけ長時間塾に通ったからできるようになっているはず」と考えると、苦手科目の克服が後手に回ってしまいます。特に、「旅人算ができない」「漢字書き取りができない」など、重要、かつ勉強時間がかかることが苦手な場合は、思い切って夏期講習を減らし、自習時間をとる方が効果的だと思います。

今の時点で、バリバリ問題演習ができている場合は、夏期講習で総復習をしたり、大量の問題を解くことに意味があります。ただ、その場合でも、問題を解きっぱなしにしないほうがいいので、復習の時間がとれるようなスケジュールが望ましいです。

posted by 算数・理科の兼学塾 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2015年04月11日

勉強の優先順位

中学受験向けのテキストでは、とにかく色々な問題が載っています。しかも、特殊な解法を知らないと解けなかったり、ややこしい問題が多く、いったん算数が苦手になると、自学自習で追いつくのは難しいです。

算数が苦手な場合は、よく出題される分野に絞って勉強の負担を軽減したうえで、基礎を使いこなせるように練習することをおすすめします。

1 計算、小学校レベルの基礎

2 図形の基礎知識

3 比・割合(面積図や線分図の利用)

上記の3つで、何か一つでも抜けがあると、勉強時間をいくらかけても、成績が低迷し続けます。特に、極端に成績が悪い場合は、1のレベルの基礎でつまずいている可能性が高いです。たとえ、小学校のテストで良い点が取れていても、教科書準拠問題集などで基礎の復習をしたほうがいいです。

小5の後半から成績が低迷している場合は、2や3に問題があることが多いです。小5の後半からは、比を様々な問題に適用しながら問題を解いていきます。比や割合の理解が浅いと、多くの問題の理解が曖昧になってしまいます。また、比で相似な図形を分析できないと、平行四辺形の線分比やダイヤグラムなど、配点が高い問題が解けません。平行線や三角形などを、素早く直感的に把握できるように練習が必要です。

逆に、場合の数や確率、整数、数列、立体などは、算数が苦手な場合は後回しでいいと思います。これらが解けなくても、他の分野にまでダメージがおよぶことは少ないからです。

posted by 算数・理科の兼学塾 at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 成績不振からの脱出

2015年01月30日

いよいよ本番

いよいよ、来週から東京都の入試が始まります。本年度は、塾の中学受験生が少なかったこともあり、更新しておりませんでしたが、ちょっとした感想を書きます。

毎年、受験生達と一緒に、中学受験を走り抜けて、2点のことを思います。

・中学受験では、建前ではなく、結果よりもプロセスが大事
 中学受験では、一見、大人にも解けないような難しい問題も出題されます。しかし、大部分の問題では、小学生にも分かるように、問題文の中で予備知識を与え、丁寧な誘導をつけています。読解力が高く、要領が良いお子さんなら、あまり勉強しなくても、中学受験程度の問題は解けるようになります。ただ、中学受験の問題が解けるからといって、論理的思考力や分析力が必要される高校以降の問題が解けるとは限りません。逆に、中学受験で伸び悩んでも、中2以降で飛躍的に学力が伸びるお子さんも、少なからずいらっしゃいます。
 仮に、難関中学に合格しても、自学自習する力や、落ち着いて問題に取り組む姿勢が身についていない場合は要注意です。また、全くダメな状態で、やはり不合格になってしまったという場合でも、大人が適切にフォローして、高校受験で同じ失敗を繰り返さなければ、中学受験の段階では考えられなかったレベルの高校に合格することもできます。
 合格・不合格も大事ですが、それよりも注目するべきは、どれだけ自学自習し、論理的に物事を考えていたか、また、塾や学校で他人に迷惑をかけるような反社会性、おかしな特権意識を身につけてしまっていないか、という受験までのプロセスだと思います。そして、そのプロセスの問題点を、中学に入ってもフォローしていくことで、無理なく学力を伸ばせます。

・リスクを正しく認識することは、大人しかできない
 小6の秋頃まで、自分が受験するというリアリティーを持てないというのは、中学受験生では普通です。また、中学受験に失敗すると、他人からバカにされたり、おうちの方に失望されたり、将来が真っ暗になると、極端な感じ方をしているのも普通です。
 中学受験生は、部活動や定期テストなどで経験を積まず、いきなり真剣勝負の試験に挑みます。そもそも、友達や先生より、おうちの方が一番、という精神年齢のお子さんも多いので、多様な価値観を知らず、ご家庭の方針を内面化しやすいです。幼いタイプのお子さんは、「お母さんさえごまかせればOK」という幼児的な発想で、過去問やテストの点をごまかしてしまうことすらあります。
 合格するには何が必要か、受験の結果により、どのようなメリットとデメリットがあるのか、というようなことが分からないのは当たり前です。たとえ最難関校に合格するお子さんでも、受験の結果と、将来の人生の関係については、ステレオタイプなイメージしかない場合がほとんどだと思います。それを、「偏差値は高くても・・・」と揶揄する人もいますが、個人的には、年齢相応の感じ方や価値観で素直に行動すればいいと思います。学生時代はびっくりするほど嫌な人間でも、社会でもまれるうちに、社会的意義のある仕事を創り、素晴らしい考え方を持つに至ったというケースはよくあることだと思います。単純なエリート意識で何かを身につけるということにも、何かの価値はあります。
 色々なことを書きましたが、私が言いたいのは、このような物の見方は結局大人しかできないということです。小学生は、未来を予測したり、多面的に物事を見るだけの経験を持っていません。思いもよらない不合格に直面したり、結果を過度に気にして傷ついたり、調子に乗って周りを不快にさせる行動をとり大人から暴言を吐かれるなど、大人の感覚からは予測不能なことをします。
 本当に辛いことに直面したとき、しかも、それが受験という人生の一大事であったとき、大人が励まし、支え、注意することで、受験が良い経験になると思います。そして、それは、おうちの方や教師にしかできないことです。
 
posted by 算数・理科の兼学塾 at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 受験情報

2014年11月26日

入試日程

おさえの併願校を決定する際には、過去問との相性が非常に重要です。単純に偏差値で決めてしまうと、まさかの不合格になり、調子を狂わせてしまうことがあります。できれば、第一志望の過去問と傾向が似ていて、練習の段階で合格最低点を超えられるのが望ましいです。

この時期になると、第一志望の過去問は、かなり解いていると思います。小5の頃とは違い、受験生本人も、受験について具体的なイメージを持ち、自分の強みや弱みを自覚できるようになっています。どうしても私立中学に進学したいという方針であれば、不安要素がある場合は、複数の中学の過去問を解いたうえで、日程の調整をするといいと思います。





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2014年10月21日

中学受験の空間図形

空間図形は、算数が苦手な受験生にとっては、ハードルが高い分野です、ただ、漠然と、「算数のセンスがないから無理」と言ってしまうと、もったいないです。中学受験では、最難関校でもないかぎり、パターンにはまった問題が出題されます。適切な練習をすれば、基本問題は得点できます。

空間図形の難しさ

1 自分で図を描かなければならない
空間図形では、展開図、見取り図、切断面などを自分で工夫して描かなければなりません。空間図形が苦手な受験生は、講師の描いた図を何も考えずに板書しているだけで、自分で図を描いていないことが多いです。小学校程度の易しい問題でいいので、自分で手を動かして図を描く練習をしてください。展開図や見取り図がスラスラ描けるようになったら、どの問題で、どのような図を描くべきか、基本問題を使っておぼえてください。

2 補助線の引き方が難しい
空間図形では、端を延長したり、高さの線を引くなど、補助線を引かないと解けない問題が多いです。補助線を引く問題は、あらかじめ問題のパターンを知っていないと解けないので、解けなかった問題をノートにまとめるなど、解法を暗記する工夫が必要です。同じパターンの問題を。切り貼りしてファイルしておくと便利です。

3  計算が複雑
空間図形では、たて、よこ、たかさをかけ合わせるので、どうしても計算が複雑になります。3.14をくくり出すなど、計算の工夫を使いこなせるように練習してください。また、水そうグラフなどでは、比を使って計算するテクニックを教えますが、「どうしてそうなるのか」を理解してないままだと、少し問題の設定が変わると解けません。講師の解法をうのみにするだけではなく、自分で手を動かして体積を計算し、納得することが大切だと思います。
posted by 算数・理科の兼学塾 at 14:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 図形の勉強法

2014年09月24日

過去問演習の意味

過去問を解き始める時期ですが、個人的には、11月頃までには、第一志望の過去問を数年分解いておく方がいいと思います。理由は以下の通りです。

1 何を勉強したらよいのか、受験生本人が自覚できるようになる。
中学受験生にとって、自分自身で情報収集をして、学習計画を立てるのは、難しいことです。どうしても塾の先生や、おうちの方に指示されたことを受け身でこなすようになりがちです。しかし、過去問を解いて、ゴールが見えるようになると、自分で課題を考えられるようになります。どんな「カリスマ先生」に教わるより、自分で問題意識を持って試行錯誤する方が、成果があがります。

2 過去問を解くことで、基礎の弱点が発覚することがある。
過去問を解くと、「漢字の書きができない!」「基礎レベルの文章題が解けない!」といった、深刻なことが表面化することがあります。過去問は、塾の問題パターンとは違うので、本質的な理解に達していないと、普段できていることもできなくなります。冬休み前に問題が発覚すれば、冬期講習を休んで基礎を徹底するなど、思い切った対策もとれます。

3 第一志望を変更するとき、熟考できる。
過去問を解いて、複数の科目で基本問題を落としているようであれば、第一志望を変更する方が無難です。標準的なカリキュラムでは、社会の公民以外、小6の春の時点で、全範囲の問題練習が終わっています。今まで、くり返し勉強してもできなかったことが、2ヶ月くらいでどうにかなるというのは、現実的に考えにくいです。(冬期講習でどうにかできると保護者を説得する業者もありますが、悪徳商法に近いと思います)
第一志望を変更すると、出題傾向や日程によって、併願校も調整が必要になります。10月頃であれば、学校説明会に足を運んだり、複数の中学の過去問を解いて相性を検討するなど、じっくりと志望校を検討できます。

4 直前期に余裕ができる。
直前期は、理社の見直し、苦手分野の復習など、色々とやるべきことがあります。直前期は、過去問だけにかかりきりにならず、総復習に励む方が、学力が最後まで伸びていきます。特に、難関校を受ける場合は、最後まで新しい問題にチャレンジし、読解力や分析力を磨いてください。

気が滅入るようなことばかり書いてしまいましたが、中学受験では、ご本人がまだ子供ということもあり、保護者の方はリスクを直視して、塾と連携しながら複数の選択肢を考える方がいいと思います。過去問は、お子さんが受験について現実的に考えるきっかけとなり、保護者の方や塾にとっては、状況を分析する手がかりとなります。塾によって、過去問の指導法は異なりますが、ぜひ、余裕のあるスケジュールで過去問を進めてください。
posted by 算数・理科の兼学塾 at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去問演習