2009年09月29日

問題を解く量

中学受験では、「とにかく多くの問題を解く」ことが重要視される傾向にあります。

ときたま、保護者の方から、5ページ以上もあるプリントを1日で解かせてほしいとリクエストがあります。

しかし、お子様自身が能動的に勉強をこなし、かつ、作業スピードが相当速くなければ、文章題や図形を1日に何ページも解くのは、逆効果になります。

なぜなら、試行錯誤することなく、例題を真似して問題を解く癖がついてしまうからです。このような勉強をし続けると、一見勉強が進んでいるように見えても、総合問題を解く段階になって急に成績がさがります。

兼学塾では、基本的に御家庭の要望に合わせて指導方針をたてますが、問題を解くのが遅いという理由だけでお子様を叱責したり、安易に塾を変えるのには反対です。

もちろん、大手塾の宿題をこなせるようになることでお子様に自信がつくことはありますし、過去問を解く段階になったらスピードを重視することも大事です。

しかし、日常的な学習でやみくもに問題を解かせると、乱暴に問題を解き、復習せずに先に進む癖をつけてしまいます。こうなると、中学入試だけではなく、大学入試にも悪影響がでます。

正直言って、大人の都合や不安感に振り回されるままに、おかしな勉強の癖をつけてしまう可能性があることが、中学受験の最大のリスクだと思います。教育産業に携わる人間として、責任を感じます。

大量の演習をさせなくても、お子様が自主的に学習に取り組み、保護者の方の不安を解消できるカリキュラムを常に考えていきたいです。
posted by 算数・理科の兼学塾 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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