2018年09月22日

受験勉強の開始時期について

最近は、小2の2月や小3の2月で進学塾に通い始めるお子さんが多く、3〜4年かけて受験勉強することが一般的になっています。習い事優先で進学塾に通う時期を遅らせる場合でも、中学受験を想定する通信教育や問題集を使用なさっているご家庭が多いと感じます。

ただ、中学受験の場合、あまり早期から先取りをしても、無意味なこともあります。算数は中学受験でキーになる科目ということもあり、様々な低学年用の教材がありますが、抽象的に物事を把握する段階にないと、非常に学習効率が悪くなります。例えば、計算を先取りしても、「小数」「分数」「〜倍」「比」が全て違うものに見えている状態では、理解が浅くなります。1学年先程度の計算を先取りし、スムーズに四則演算ができていれば十分だと思います。ましてや、「時計算」「流水算」「ニュートン算」が全て同じだと感じ取れない思考力で特殊算の先取りをすると、たいへんな学習時間がかかりますし、解き方を考えずに暗記するくせがつくなど弊害もあります。文章題も、教科書準拠の問題集などで無理のない範囲を先取りし、小数や分数、単位などの考え方に親しんでおく程度で、問題なく受験勉強をスタートできます。


早期からの先取りをして成功するケースは、小3にして小5並みの読解力や判断力があるような、特殊なお子さんの場合です。中学受験では、そのようなお子さんが、難関中を総なめにするような成功事例が華々しく取り上げられ、それがモデルケースと想定されている面があると思います。実際には、小4の半ばや小5から勉強を始めても、受験生本人が能動的に努力していれば、十分に間に合います。中学受験はあくまで通過点ということをふまえれば、むしろ、本人が試行錯誤し、困難を克服して間に合わせていく受験のほうが、得るものは大きいかもしれません。


兼学塾では、大人に感覚が近くて学習習慣がついているお子さんには早期からの先取りをおすすめしていますし、やんちゃでもポテンシャルがあるタイプのお子さんには小5から厳しい進学塾に通ったほうがいいとアドバイスしています。人によって伸びる時期や必要な指導は違うので、あまり塾や問題集の広告に惑わされず、冷静に判断することが重要だと思います。(また、近年は公立高校のカリキュラムが改革されていることもあり、高校受験を経た学生のトップクラスは、高2くらいで中高一貫生に追いつきます。そういう意味でもあせることはありません)
posted by 算数・理科の兼学塾 at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 文章題を解くコツ
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